AI技術の進化により、ノーコード開発がますます注目されています。特に、OpenAIが提供する『ActionsGPT』はMyGPTsのノーコード開発に最適な選択肢となっています。このブログでは、ActionsGPTを活用して素晴らしいアプリを作成するための機能と使い方を解説していきます。ノーコード開発の魅力を最大限に引き出すため、ぜひOpenAI公式のGPTsを使いこなしましょう。
1. OpenAIによるGPT Storeの開始
OpenAIは2022年11月にAIチャットボットであるChatGPTをリリースしました。そして、2023年1月10日には「GPT Store」をオープンし、さらなる進化を遂げました。
GPT Storeとは
GPT Storeは、開発者がChatGPTを利用したアプリを公開し、ユーザーが利用できるプラットフォームです。プログラミングの知識がないユーザーでも簡単にアプリを作成できるため、初心者でも取り組みやすいです。また、有料のChatGPT Plusや新プランのTeam、EnterpriseユーザーがGPT Storeを利用できます。
開店の経緯
GPT Storeの開始は、OpenAIは昨年11月に計画していましたが、内部騒動やCEOの交代などの理由で延期されていました。しかし、既にGPTを利用している開発者たちは、開店の通知をメールで受け取っています。
アプリ公開の手順
開発者はGPTアプリを公開するためにいくつかの手順を踏む必要があります。まず、アプリがOpenAIのポリシーとガイドラインに準拠していることを確認します。そして、自身のプロフィールを整えます。最後に、GPTアプリの公開範囲を「公開」と設定します。
収益プログラムの予定
2024年3月にはGPTアプリの制作者に対して収益プログラムを開始する予定です。ただし、最初の段階ではアメリカのユーザーに限定されます。具体的な支払基準などは後日発表される予定です。
GPT Storeの開始により、OpenAIのGPT技術を活用した革新的なアプリがますます増えることが期待されます。AIの進化と未来に向けて、GPT Storeは重要な役割を果たすでしょう。
2. GPTsの対象ユーザー
GPT Storeの対象ユーザーは、有料版のChatGPT PlusユーザーとChatGPT Teamユーザーです。
1. ChatGPT Plusユーザー
- ChatGPT Plusは、OpenAIが提供する有料プランであり、特典を享受するためには月額料金を支払います。
- GPT Storeで作成したアプリを公開するには、現時点ではChatGPT Plusユーザーである必要があります。
- ChatGPT Plusユーザーは、GPTをベースとしたアプリケーションの作成が可能です。
2. ChatGPT Teamユーザー
- ChatGPT Teamは、チームでChatGPTを利用するための新しいプランです。
- 月額30ドル(年間契約なら月額25ドル)で利用できる特典があります。
- チーム専用のワークスペースやチーム管理ツールが提供されます。
- ChatGPT TeamユーザーもGPTsを作成してGPT Storeに公開することができます。
以上のように、有料版のChatGPT PlusユーザーとChatGPT TeamユーザーがGPT Storeの対象ユーザーとなります。これにより、幅広いユーザーがGPTsを活用し、オリジナルなアプリを開発することが期待されています。
3. GPTs公開手順の概要
GPTsを公開する際には、以下の手順を踏む必要があります。
3.1 ポリシーとガイドラインの確認
まず最初に、自作したGPTsがOpenAIのポリシーとガイドラインに適合していることを確認します。これにより、GPTsの公開においてコンテンツの制限や適切性に関する問題を回避することができます。
3.2 プロフィールの整備
ビルダーは自身のプロフィールを整える必要があります。ここでは、公開時に表示される情報やビルダーの経歴などを記載します。プロフィールは他のユーザーに対してGPTsの信頼性や専門性をアピールするために重要です。
3.3 公開範囲の設定
GPTsの公開範囲を「公開」に設定します。これにより、他のユーザーがGPTsを利用できるようになります。公開範囲を選択する際には、公開したい対象のユーザーや利用目的を考慮しましょう。
以上の手順を踏むことで、GPTsを公開する準備が整います。GPTsを多くのユーザーに公開することで、AIの進化やさまざまな応用が進むことが期待されます。
公式リリースでは、第1四半期(2024年3月)にGPTs制作者の収益プログラムが開始される予定であり、アメリカのユーザー向けに限定的に提供されます。具体的な支払基準などについては、今後のお知らせをお待ちください。
また、GPTsの公開手続きについては、既に公開を希望しているビルダーにメールで通知が行われています。参加を希望する場合は、メール通知に従って手続きを進めましょう。
GPTsの公開手順を踏んで、オリジナルのGPTsを多くのユーザーに公開してみましょう。これにより、GPT技術の発展や新たなアイデアの創出、社会全体への貢献が期待されます。
4. ChatGPT PlusでのGPTs利用方法
ChatGPT Plusユーザーは、GPTsを活用することができます。以下では、GPTsの利用方法を詳しく説明します。
1. GPTs画面へのアクセス方法
- ChatGPT Plusにログインし、ホーム画面左上の「Explore」をクリックします。
- 「Explore」をクリックすると、画面に「MyGPTs」という項目が表示されます(下図①)。
- 「MyGPTs」をクリックすると、GPTsの画面にアクセスできます。
2. GPTの作成とカスタマイズ
- GPTsの画面で、「Create a GPT」のプラスマークをクリックします(下図②)。
- 「Create a GPT」をクリックすると、GPTの作成画面に切り替わります(下図③)。
- GPTビルダーにプロンプト(指示文)を入力することで、GPTの枠組みを構築できます。
- 業務改善アドバイザーとなるGPTを作成する場合は、「業務改善アドバイザーとなるGPTを作りたい」というプロンプトを入力します。
- GPTビルダーは、GPTの名前とアイコン画像の提案をしてくれます。提案内容に問題がなければ承認し、改善が必要な場合は指示を出すことで新しい提案を受けることもできます。
- 承認すると、右側のプレビュー画面に即座に反映されます。
3. GPTの構成内容に関するヒアリング
- GPTビルダーは、GPTの構成内容について自然なヒアリングを行います。
- GPTの役割やコンテキストについての質問を受けます。例えば、具体的な領域に焦点を当てるべきか、あるいは広範囲に焦点を当てるべきかなどです。
- また、対話スタイルや回答方法についてもヒアリングが行われます。
- GPTビルダーの質問に答えることで、初めてGPTsを利用するユーザーでもある程度のGPTの枠組みを構築することができます。
以上が、ChatGPT PlusでのGPTs利用方法の概要です。GPTsを活用することで、独自のGPTの作成とカスタマイズが可能となります。ぜひ、GPTsを使って業務改善や研究などに活かしてみてください。
5. 独自のGPTの構築と実験
GPTを構築してみる際に、私はいくつかの重要な点に気づきました。これらのポイントを共有し、GPTを改良したり、新たなGPTを作成したりする際に役立てていただきたいと思います。
5.1 GPTビルダーを使用した独自のGPTの作成
GPTビルダーを使用すると、独自のGPTを簡単に作成することができます。GPTビルダーは、プロンプト(指示文)を作成することでGPTの枠組みを構築してくれます。また、GPTの名前やアイコン画像についても提案してくれます。提案内容に問題がなければ承諾し、修正が必要な場合は指示を出すことで新たな提案をもらうこともできます。
5.2 コンテキストとヒアリングの重要性
GPTを作成する際には、具体的な領域に焦点を当てるのか、広範囲な知識に焦点を当てるのかなどのコンテキストに注意を払う必要があります。また、コミュニケーションスタイルや回答方法についてもヒアリングが重要です。これらの質問に答える形でGPTを作成することができます。
5.3 文書のアップロードと参考情報
GPTの構築には、PDFなどの文書をアップロードすることもできます。アップロードした文書は、GPTが回答する際の参考情報となります。
5.4 GPTの応用機能の設定
GPTの能力に応じて、ウェブ閲覧や画像生成、コードインタープリタの活用を設定することも可能です。また、外部のAPIとの連携も可能となっています。
5.5 GPTの設定保存と公開範囲の選択
GPTの作成後は、設定を保存することができます。この際には、公開範囲を選択することもできます。
これらが、私がGPTを構築してみる中で気づいた重要なポイントです。もちろん、これは私個人の経験に基づくものであり、他の方々の経験とは異なるかもしれません。しかし、これらのポイントを考慮しながらGPTを構築することで、より効果的なGPTを作成することができるでしょう。
まとめ
OpenAIのGPT Storeの開設により、GPT技術を利用した革新的なアプリの数が増えることが期待されています。有料版のChatGPT PlusユーザーやChatGPT TeamユーザーがGPT Storeを活用できるため、幅広いユーザーがオリジナルなアプリを作成することが可能です。GPTsの公開手順も明確に示されており、簡単にGPTsを公開できます。さらに、ChatGPT PlusユーザーはGPTsを活用することも可能であり、独自のGPTの作成やカスタマイズが容易に行えます。
私自身もGPTを構築してみましたが、以下のポイントに注意することが重要でした。まず、GPTビルダーを使用して独自のGPTを作成することができます。また、コンテキストやヒアリングにも注意を払い、具体的な領域やコミュニケーションスタイルに焦点を当てる必要があります。さらに、文書のアップロードや参考情報の活用、GPTの応用機能の設定も重要です。最後に、GPTの設定を保存し、公開範囲を選択することでGPTを多くのユーザーに公開できます。
これらのポイントを考慮しながらGPTを構築することで、より効果的なGPTの作成が可能となります。OpenAIのGPT Storeを活用し、ノーコード開発で自身のアイデアを形にしましょう。AIの進化と共に、GPTsの可能性は広がっていくことでしょう。